予防歯科
- Q毎日ちゃんと磨いていれば、定期検診は不要ですか?
- A残念ながら、どんなに磨きが得意な方でも、お口全体の汚れの約60%程度しか落とせないと言われています。
残りの40%(歯の間や歯周ポケットの中)は、プロの技術と専用の器具でなければ除去できません。
「自分では落とせない汚れを落としに行く」のが定期検診の目的です。 - Qメンテナンスにはどのくらいの時間がかかりますか?
- Aお口の状態にもよりますが、通常45分〜60分程度をいただいています。
当院では担当衛生士がじっくりとお話を伺い、マイクロスコープを用いた精密な清掃を行うため、お時間を十分に確保して質の高いケアを提供しています。 - Q費用はどのくらいかかりますか?
- A当院の定期メンテナンスは、基本的に保険診療の範囲内で行うことができます(※一部、自費の予防メニューを選択される場合を除く)。
数千円の投資で将来の抜歯や高額なインプラント治療を防げると考えれば、非常にコストパフォーマンスの良い投資と言えます。 - Q口腔機能低下症とは何ですか?
- A加齢などにより、お口の力が弱まる状態です。
些細な「むせ」や「食べこぼし」がサインです。当院では、検査マニュアルに基づきこの兆候を早期に発見し、トレーニング(お口の体操)をご提案することで、全身の衰え(フレイル)の入り口を塞ぎます。
「歯医者は、虫歯ができたら行くところ」
もしあなたがそう思っているとしたら、それはとてももったいないことです。
実は、歯科先進国である北欧や欧米では、「歯が痛くない時に、健康を維持するために行く場所」というのが歯科医院の常識です。
一度削ったり抜いたりしてしまった歯は、どんなに高度な治療をしても、天然の歯の素晴らしさを100%取り戻すことはできません。
たけ歯科クリニックでは、「痛くなってからの治療」ではなく「痛くならないための予防」を診療の柱に据えています。
たけ歯科クリニックが選ばれる理由:2つの大きなこだわり
当院の予防歯科は、一般的な歯のお掃除ではなく、プロフェッショナルとしての精度に徹底的にこだわっています。
信頼関係を築く「担当歯科衛生士制」
当院では、患者さまお一人おひとりに対して、専任の歯科衛生士がつく「担当歯科衛生士制」を採用しています。
お口の状態は、生活習慣や体調によって刻一刻と変化します。
毎回担当が変わると、わずかな変化(歯ぐきの色の違いや、特定の場所の磨き残し)を見逃してしまうリスクがあります。
一人の担当者が継続して診ることで、過去のデータと比較しながら、より深く、きめ細やかなケアが可能になります。
患者さまのメリット
安心感
「いつもの衛生士さん」だからこそ、お口の悩みや生活習慣についても相談しやすくなります。
精度の高いケア
あなたの磨き癖や苦手な場所を熟知しているため、最も効率的なメンテナンスをご提案できます。
マイクロスコープを用いた「精密メンテナンス」
治療で使用するマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を、当院では予防・メンテナンスの現場でも惜しみなく活用しています。
肉眼では、歯と歯ぐきの間の深い溝(歯周ポケット)の中や、被せ物の縁に溜まった微細なプラークを完全に見極めることは不可能です。
最大20倍まで拡大できるマイクロスコープを用いることで、「なんとなく綺麗になった」ではなく「完璧に汚れが落ちた」状態を目指します。
患者さまのメリット
病気の超早期発見
肉眼では見えない初期の虫歯や、小さな歯ぐきの炎症をいち早く発見できます。
歯を傷つけない清掃
汚れがはっきり見えるため、必要以上に歯の表面を傷つけることなく、汚れだけを的確に取り除けます。
メンテナンスの間隔(1〜3か月)を決める「科学的根拠」
当院では、メンテナンスの間隔を一律に決めることはありません。
独自の詳細なマニュアルに基づき、科学的根拠を持って「あなたに最適なサイクル」を算出します。
なぜ「1〜3か月」なのか?
お口の中の細菌は、一度プロの手でゼロに近づけても、約12週間(3か月)で元の状態に戻ると言われています。
特にリスクの高い方は、細菌が悪さをする前に(1〜2か月で)リセットする必要があります。
具体的に当院では、以下の項目を多角的に分析し、次回の来院時期を決定します。
歯の本数と状態
残っている歯が多いほどケアが複雑になり、逆に少ない場合は1本にかかる負担が大きくなります。
歯ぐきの状態(歯周ポケット)
深い溝がある場合、ご自身でのケアは不可能なため、頻繁なプロの介入が必要です。
全身疾患(糖尿病など)
糖尿病は歯周病を悪化させ、歯周病も糖尿病を悪化させます。
全身の健康管理として、より短い間隔でのケアが推奨されます。
骨粗鬆症
服用されているお薬の種類によっては、お口のトラブルが重症化しやすいため、厳重な管理が必要です。
口腔機能低下症の有無
「噛む」「飲み込む」「喋る」といった機能の衰えがないかを確認し、お口のフレイル(虚弱)を予防します。
たけ歯科クリニックで行う「3つの予防処置」
私たちは、ただお掃除をするだけでなく、患者さまが「ご自身で守る力」を養うためのサポートに力を入れています。
① ブラッシング指導(TBI):一生使える技術を
「毎日磨いているのに虫歯になる」という方の多くは、「磨いている」つもりで「磨けていない」のが現状です。
当院では、マイクロスコープで見つけた磨き残しを実際に確認していただきながら、あなたの歯並びやお口の形に合った、オーダーメイドの磨き方を伝授します。
② クリーニング(PMTC):プロによる徹底洗浄
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略です。
日々のブラッシングでは落とすことができない「バイオフィルム(細菌の膜)」や、茶渋・ヤニなどの着色汚れを、専用の機器を用いて徹底的に除去します。
施術後は歯の表面がツルツルになり、汚れが付きにくくなる快感を実感いただけます。
③ フッ素塗布:歯を「強化」する
歯の表面のエナメル質を強化し、再石灰化を促す高濃度のフッ素を塗布します。
特にお子さまの乳歯や、生え変わったばかりの永久歯、また加齢によって露出した歯の根元など、虫歯になりやすい部位を強力にガードします。
予防歯科のリスク・副作用について
術後の違和感
溜まっていた歯石を久々に除去すると、歯ぐきが引き締まることで一時的に「隙間が空いた」ように感じたり、冷たいものがしみたりすることがあります。
これは健康な状態に戻る過程で起きる一時的な現象です。
メンテナンスの中断リスク
定期的な来院を中断してしまうと、自覚症状がないまま病状が進行し、気づいたときには手遅れ(抜歯が必要)になるリスクが高まります。
よくあるご質問(FAQ)

