自家歯牙移植
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- STEP 1精密検査・診断
- 口腔内診査と必要に応じてCT撮影を行い、移植の可否を判断します。
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- STEP 2シミュレーション
- 3次元データをもとに、手術の工程を詳細に計画します。
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- STEP 3抜歯と移植手術
- 悪くなった歯を抜くと同時に、親知らずを丁寧に抜歯し、速やかに移し替えます。
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- STEP 4固定
- 移植した歯が骨と結合するまで、数週間〜数ヶ月間、隣の歯と固定します。
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- STEP 5根管治療と被せ物
- 歯が安定した後、マイクロスコープを用いた精密な根管治療を行い、最終的な被せ物を装着します。
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- STEP 6メンテナンス
- 定期的なチェックで、歯根膜の状態や噛み合わせを管理します。
- Qインプラントとどちらが良いですか?
- A条件が揃っているなら、まずは「自分の歯」を使える移植を検討する価値があります。
しかし、ドナーとなる歯がない場合や、骨の状態が悪い場合はインプラントの方が予後が良いこともあります。
当院では客観的なデータに基づき、最適な方法を比較提示いたします。 - Q移植した歯は一生持ちますか?
- A成功して定着すれば、10年、20年と使い続けることが可能です。
ただし、天然歯と同様に「歯周病」には罹患するため、毎日のセルフケアとプロによるメインテナンスが不可欠です。 - Q手術は痛いですか?
- A局所麻酔をしっかり行いますので、術中の痛みはほとんどありません。
術後は数日間、腫れや痛みが出ることがありますが、痛み止めでコントロールできる範囲です。
抜歯と言われたとき、インプラントの前に知ってほしいこと
「むし歯が進行して抜歯が必要と言われた」
「歯を失ったところを補いたいけれど、インプラントには抵抗がある」
「親知らずが余っているけれど、何かに活用できないだろうか?」
歯を失った際の治療法として、一般的にはインプラント、ブリッジ、入れ歯が知られています。
しかし、もしあなたに「使っていない親知らず」が残っているなら、第4の選択肢として「自家歯牙移植(じかしがいしょく)」が検討できるかもしれません。
たけ歯科クリニックでは、人工物で補う前に、ご自身の天然歯を最大限に活かす治療を大切にしています。
最新の設備と精密な技術を駆使し、お口の中の「資源」を有効活用する自家歯牙移植について詳しく解説します。
自家歯牙移植とは?:インプラントとの違い
自家歯牙移植とは、むし歯や破折などで保存不可能になった歯を抜いた場所に、ご自身の「親知らず」や「埋伏歯(埋まっている歯)」などを移し替える治療法です。
自家歯牙移植がインプラントと大きく異なる最大の点は、歯の根の周りにある「歯根膜」という組織も一緒に移植できることです。
クッション機能
歯根膜は噛んだ時の衝撃を和らげるクッションの役割を果たします。
噛み応えの感知
「硬い」「柔らかい」といった繊細な食感を感じ取るセンサーの役割があります。
生体防御
細菌の侵入を防いだり、周りの骨の再生を促したりする特殊な能力を持っています。
ご自身の組織を活用するため、身体への親和性が極めて高く、成功すれば「自分の歯」として再び機能し始めます。
たけ歯科クリニックが提供する「精密移植治療」
自家歯牙移植は、歯科治療の中でも非常に難易度が高い手術の一つです。
当院では、成功率を高めるために以下の高度な設備と手法を導入しています。
歯科用CTによる徹底したシミュレーション
移植を成功させるためには、抜く場所(受容側)の骨の形と、移植する歯(ドナー歯)の根の形が一致している必要があります。
CT撮影を行い、立体的なデータに基づいて「サイズが合うか」「神経や血管を傷つけないか」を事前に精密に診査します。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)による処置
移植する歯の表面にある「歯根膜」は非常にデリケートです。
マイクロスコープで拡大しながら、歯根膜を傷つけないよう愛護的に抜歯・移植を行います。
また、移植後の根管治療(根の治療)も顕微鏡下で行うことで、内部の細菌を徹底的に除去し、予後を安定させます。
自家歯牙移植のメリットと適応条件
主なメリット
天然の噛み心地
歯根膜があるため、自分の歯と同じ感覚で食事が楽しめます。
他の歯を削らない
ブリッジのように隣の健康な歯を削る必要がありません。
骨が痩せにくい
歯根膜の働きにより、周囲の顎の骨が維持されやすくなります。
保険適用になるケースがある
抜歯したその日に親知らずを移植する場合など、一定の条件を満たせば保険診療が可能です(※詳細は診断によります)。
適応となるための条件
すべての方が受けられるわけではなく、以下の条件が重要となります。
移植に利用できる「健康な親知らず」があること
移植先の骨の幅や高さが十分にあること
著しい歯周病がないこと
患者さまの年齢や全身状態が良好であること
治療の流れ(ステップ)
リスク・副作用について
生着しない可能性
非常に稀ですが、歯と骨がうまく結合せず、脱落してしまうことがあります。
歯根吸収
移植後に歯の根っこが吸収(溶けてしまう)される現象が起こることがあります。
神経の処置
移植した歯は、後日神経の治療(根管治療)が必要になることがほとんどです。
よくあるご質問(FAQ)

